インターネット : 郵政省研究会記録

 郵政省(2001年に総務省に統合)は郵便を始めとして通信に関したことを扱う省なので、「大衆の人権侵害を躊躇しない警察庁」と同様に動向を見張る必要のある省庁の一つである。郵政省の管轄上警察庁のような暴力的傾向を備えているわけではないものの、電気通信事業の監督官庁という位置づけ故に「電気通信事業者との癒着」の下地はあるので、天下り先のひとつの候補として重視するなら利用者の利益より「電気通信事業者の利益を優先」するのは明白だからだ。

 「警察庁悪巧み記録」として提示した不正アクセス規制への法制化については、郵政省も管轄上取り組んでいる。しかし警察庁と同様に表現上の嘘はあるものの「警察庁のような腹黒さ」は見られない為に、コメントバックについては一部を除き当たり障りがないように仕立てている。
 研究会の方は不正アクセス規制の法案化に同乗した節が読み取れ、メンバーは電気通信事業者6人消費者団体関連3人大学教授7人の総計16人となっている。電気通信事業者は過半数ではないものの、電気通信事業者の利権を重視するようなメンバー構成になっているとは言えよう。

 郵政省のサイトで提示している能書きには「不適・適正」それに「信頼性、健全」という表現がある。これらの言葉はどの地点からどの方向を眺めるかによって指し示す事柄に相違が生じるので、文面を通読すれば電気通信事業者からの視点が重視されていることが容易に判別できる。
 勿論、見方によっては特定の利用者にも該当することではあるが、「信頼性」ついては電気通信事業者の姿勢如何によって替わりうるので、現在の電気通信事業者の姿勢と重ねあわせれば、特定利用者の利便を重視する風を装った騙しのテクニックが使われた結果と言えよう。(この騙しの必要性については後述)

 また研究会のメンバーにインターネットだけの電気通信事業者も当然の如く含まれているのは、パソコン通信においての電気通信事業者側からの問題点が、行く行くはインターネットでも起こりうる事態だと予測しているからだろう。その問題点とはNIFTYとPCVANにおいて会員間のトラブルに電気通信事業者が巻き込まれる事態(民事訴訟)に発展したことであるが、今後において同様な状況が多発するかもしれないという恐れによって責任追求回避の道を模索する必要性に迫られているためだ。
一方消費者団体の役職者の参加は消費者団体に寄せられる苦情解消の道を見つけないと消費者団体役職者の面目丸つぶれという差し迫った状況に追い込まれている結果と捉えるべきであり、電気通信事業者と消費者団体の役職者双方の責任追及回避という共通の利害の賜物が「不適正利用対策機関」の設立案に至ったと言えるだろう。勿論この他には大学教授がメンバーとして加わっているわけだが、電気通信事業者と消費団体役職者双方の剣幕を宥めるには電気通信事業者及び消費団体役職者に影響が及ばない手立てを受け入れるしかなかろう。

 しかし「責任追及回避の方便」とは声を大にして言える性質のものではないために、世間を欺き納得させるための手段として騙しのテクニック(意図的は言わないが)を用いてまで殊更問題点を煽ろうとした結果現状無視に繋がり、矛盾の混入及び考え足らずが現れてしまうこととなった

 現状はどうかというとNIFTYやPCVANの会員だった人なら分かると思うが、自分で対処できない状態に陥った為に保護者を求めフォーラムの運営者や電気通信事業者に泣き付き、或いはフォーラムの運営者や電気通信事業者に責任を求めるといった状況を時折目にしてきたはずだ。自分で対処できない事柄なら最初から関わろうとしなければ良いのだが、こういった泣き付く手合いほど自分が「何を行っているか理解できていない」のだがらなおのこと始末が悪い。
 特にNIFTYは営業開始時より電気通信事業者の思惑により過保護体制が採用されてきた関係もあって、過保護体制の中でぬくぬくとしてきた人ほど対処不能に陥った時に自己の言動責任を放棄して泣きつく方を選択する傾向が強い。一方のPCVANでは自己の言動に責任を持つのが伝統的に受け継がれてきた関係で、泣き付きは自己責任放棄の結果として蔑みの対象になってきた。

 NIFTYとPCVANの精神風土の違いによって、NIFTYでは通ったことがPCVANでは期待した効果を得れない場合が生じる。例えば「オバン実態記録 - 主題はオバン」に登場するAPIオバンはNIFTYから流れてきた人物のひとりであるが、ある時不用意にとも氏と関わりあったために対処不能の事態に陥りPCVAN事務局に泣き付くという行動に出た。その結果とも氏のIDは剥奪された(らしい)が、APIオバンに待ち受けていたのは慰めの言葉ではなく総スカンであった。
 この経緯は「主題はオバン」の後半部において展開しており、APIオバンの自分勝手な言い分を地獄の道化師(夏原氏)が分析した「APIさんの奇麗事」という一文も含まれている。

他にNIFTYから流れてきた人物にドラエもんと名乗る「NEC大阪(支社?)」に籍を置いていた人物がいる。この人物も自己の言動責任を放棄しPCVAN事務局に泣き付いたわけであるが、本人曰く「PCVAN事務局やNIFTYに多大な影響力を発揮できる」そうで、この時は完全変態が三ヶ月のID停止処分となった。
 このドラエもんと完全変態との関わり記録はまだ提示していないが「静岡県警犯行記録完全版」において含める予定でいる。またPCVAN事務局に多大な影響力を発揮した証し(らしい)の事務局の言いがかりについては「BOOKS路傍の石の記録 - PCVAN事務局の恣意」として収めているが、完全変態に関わりあったために末永く晒し者にされる栄誉に浴した事務局職員はさぞや鼻高々だろう。

 記録には解説は含めていない。郵政省に送ったコメントと、郵政省がコメントを呼びかけていた文を取りまとめたものとなっている。また今回の記録は「警察庁悪巧み記録」と同様に掲示板ログではないので、記録閲覧にはブラウザを用いることを前提にして編集している。

郵政省へのコメントバック

・「電気通信サービスの不適正利用に係る発信者情報の開示についての考え方」についての所感
資料 A-1資料 A-2資料 A-3資料 A-4
・「電気通信システムに対する不正アクセス対策法制の在り方について」についての所感
資料 B-1

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1998年12月12日
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