戦後教育の欠陥
戦前までの日本は男尊女卑の傾向が強く、教育内容も男性と女性では大きな開きがあった。それが敗戦後GHQの意向による民主主義制度が導入されるとともに、
女性の地位向上が大きく取り上げられ「戦後強くなったものはストッキングと女性」という言葉が生まれた。しかし
押し付けの民主主義では民主主義精神が植えつくまでに至らず、また女性の地位向上も形だけに留まるしかなかった。
日本人の大多数は論理的思考が苦手である。それは従来
日本人が個より集団を重視してきたため、個人の考えより集団の考え(多数者の考え)を重要視する傾向が強く、独自に思考して結果を出そうという努力を疎かにしてきたためだ。その結果
個人の思考は練成されず浅い考えに留まり、自ずと他者の考えに頼らざるをえないという
悪循環に陥ちいっている。
本来ならば敗戦後日本が民主主義を導入した時点で、
個人が自立できるような思考方法についての教育も行うべきであった。それが民主主義の装いをとっていても内実は従来の全体主義的教育と変わらず、物事に付いて個人が徹底的に吟味するといった方向は採用されなかった。そのため女性の地位向上について必須な教育も行われず、表面的な塗り替えに終始した結果
大きな問題点を孕むことになった。
男尊女卑は
社会構造上必然的に生じたものであって、いずれの国においても男尊女卑の歴史がある。それは全ての国家が男性の手によって作られており、女性の手によって作られた国家は
伝説上のアマゾネスしかないという理由による。そのため国家社会は男性優先の傾向が色濃くならざるをえなかった。
女性の手による国家建設が歴史上見られないのは、男性と女性の興味対象の異なりが大きく関わっている。
女性の興味対象はもっぱら自分に直接関わりある即物的事柄に限られていて、国家のような
複合的で並列的でもある未知要因が大きい構造物は女性の興味対象の外に位置していたためだ。
女性の地位を向上させるにあたって、このような男性と女性の異なりを双方に教えなければならない。それは女性の地位を向上させるということは、女性が本来持ち得ない部分を
男性が肩代わりすることだからだ。
それが戦後の教育で疎かにされたために、「女性は不当に差別されてきた」「女性と男性の能力は同一なのだ」という考えを発生させた。その結果男性への不満が増大すると共に、女性の浅はかな認識とあいまって
社会は混沌の様相が現出することになった。
主題は「オバン」
この記録は1994年9月から12月までのフリーボードにおいてのオバン発言を中心に据えています。オバン同士の会話やオバンについての話しは元より、
オバンならではの認識及び思考によって生じる悲喜こもごもの出来事を収めています。一部オバンに直接関わりない会話も含めていますが、記録に彩りを持たせるため状況描写的に用いました。
それはフリーボードでは異なる話題が同時進行する関係で、異なる話題であっても交差する場合が生じるからです。しかし別の話題を含めすぎると主題が不透明になってしまいますので、主題を損ねない程度にしました。そのため時には唐突な箇所も生じています。
結果的に抽出したアーティクルは500足らずですが、同時期の全てのアーティクルは約1万です。そのため全てのアーティクルの中身をチェックするのは困難を極めるので、オバンに関わる全て網羅するまでには至っていません。タイトルからおおよその中身を判断した後チェックし集めましたので、レス元が抜け落ちている場合もあるかもしれません。
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1998年02月09日