何を誤魔化してんだよ

◆自転車は原則車道通行…知らない人4割に


行政側としては自転車利用者のルールやマナーが問題としたいために、偏向とは言わなくも一部のデーターだけをこれ見よがしに取り上げているだけだ。自転車と自動車における事故数といった数値を出さないのは片手落ちというものである。

交通事故数が減っているにも関わらず自転車事故の比率が増えているのが分かる。また自転車事故における死傷者は減っている傾向はあるが、それでも2009年の時点で700人程度の死者が生じている。
自転車と人が遭遇して自転車に乗っている人の方が死ぬ確率より車との遭遇の方が死ぬ確率の方が高いと言えるから、死者の殆どは自転車で車道を走っていたか車と交差する状況で事故にあった結果と見て取れる。

平成二十二年度の交通安全白書での第1の13図や14図を見ても、歩行者より自転車乗車中の死傷者が多いことが数値として現れており、自転車が車と併走もしくは交差する状況を改善すれば自転車走行中での死傷者数は大幅に減ることだろう。

現実問題として自転車と歩行者との衝突事故が発生しているのは、歩行者と軽車両の通行帯が重なっているのが大きな原因である。だから軽車両通行帯を設けることが本筋なところ、軽車両通行帯の整備をおざなりにしてきた行政の怠慢の付けを自転車走行者に押し付けようと図っているだけなのだ。

諸外国の中には、街中への車の侵入を規制しているところもある。車は郊外に設けられた駐車場に止め、街中へは電車もしくは自転車に乗り換えて入るというものである。そうすれば車と軽車両及び歩行者との事故を街中では無くすことだって出来るわけで、大都市では早急な転換は無理であっても、日本でもこの方式を取り入れることを本気に考えてみるべきであろう。
2011年05月24日