そうか、反戦歌か

最近車に乗るたびに森山良子の歌を聴いている。CDを買ったのは随分前になるが、その時にいちど聴いたものの素晴らしいとは思えず、他のCDの中に埋もれてしまっていた。

ところが新しいCDチェンジャーはmp3も再生できることから、それまで車に載せていた50枚程度のCDを5枚程度のCD-Rに収めることができた。そのため従来なら選択肢から外れていた曲も簡単に聞けるようになった。
そこで改めて森山良子の歌も聴いてみたわけだが何故かしみじみしたところが気にいった。反面それまでは良く聴いていた歌にはあまり関心をもてなくなったので、おそらく心境の変化のためだろう。

それはともかく「愛する人には歌わせないで」の中の歌詞にある「たたかい」が気になった。つまり「たたかい」とは何のことか?ということだが、なんのことか思いつかなかった。「もう帰らない」とかも含まれているので「それによって・死んだ」とは推察できたものの。

森山良子が気に入ったので別のCDも購入してみようかと思いアマゾンコムで検索してみた。既に過去の人だと思っていたら現在も活躍していることが分かったのは余禄だが、たまたま手持ちのCDの情報も見てみたら疑問が払拭した。
そこには『「ざわわ#ざわわ」のフレーズが印象的な「さとうきび畑」。各メディアで話題となっている森山良子の反戦歌を、69年のオリジナル・ヴァージョンで収録。ほかにも美しい名唱ばかりのベスト。』と書かれていた。

薄々は「たたかい」とは「戦い」で戦死して帰らないことを示しているのかもしれないという気はあったものの、反戦歌の存在が脳裏から脱落していたためによもや反戦歌だとは思いつかなかった。
随分昔にフォークソングと反戦歌の関わりを聞いてはいたものの、そういうことはすっかり忘れてしまっていたようである。
2008年02月01日