ヒトの形をした別種の生き物

可愛がっていたペットでも、飼い主を傷つけたり傷つけそうになれば手放そうとするのが一般の人である。犬や猫であれば保健所に持っていく方法はあるが、ソレ以外のペットは池や林などに捨てしまおうとする人が後を絶たない。

ところが白痴や気違いなど脳に問題がある場合には、「なまじ人の形をしてる」ために殺してしまうという選択肢はない。というか、それを理由にして殺してしまうことは現在の社会では容認されてないといった方が正確である。

生物発生の初期段階では、魚や亀や豚それにヒトの形に大きな違いはない。それが次第に成長するに従って種独得の形状へと分化する(画像、参照)。フィクションでは人間以外の形状の赤子が産まれてしまった話はあるが、現実的には人間とは似てもつかない形状の赤子は生まれない。双頭やひとつ目といった奇形が見受けられる程度である。

白痴は脳の成長過程や出産時のトラブルによって生じるとされている。つまりは前者の場合においては「人間以外の生き物の脳」と等しい状態に留まっているわけで、いうなれば「人の形をした別種の生き物が白痴」と言えなくもない。
このような白痴は研究対象としては価値があるにしても、人間社会において白痴は無用の長物である。そのために本来ならば生まれた時点で殺してしまうべきであるが、今の時代においては生体移植に役立たせることが出来るので、白痴収容施設は臓器取り出しのための収容施設にすれば、先の事件のように無駄に殺してしまうことは防止できると思われる。

たたかれ、かみつかれ… 障害者施設の職員、絶えぬ傷
2016年08月20日