アキヒトの国政干渉は天皇制瓦解の足音と等しい

アキヒトの気持ちなどどうでも良い。問題なのはそれを「口に出した」ことである。

憲法第十九条で以下のように定められている。
>第十九条  思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

つまりは心の中で何を考え・思うことは日本国民に約束された自由のひとつである。しかし考えを外部に出してしまうと、行動内容によっては犯罪として処罰される場合がある。ところがアキヒトは日本国民ではない。つまりはアキヒトは日本国民に約束された基本的人権の対象外であって、アキヒトには「内心の自由」すら許容されてないのである。

とは言え、心の中のことは何らかの形で外部に出されないと伺い知ることすら出来ない。しかしアキヒトの身の回りにいる宮内庁職員及びその関係者は予てから「アキヒトの不穏な様子」にそことなく気づいていたのだろう。だから「宮内庁は、お気持ちを表明する機会として、12月23日の誕生日にあわせた記者会見などを選択肢として検討していた。」という発言を行なったのは明らかである。

ところが宮内庁の杞憂は現実のものとなってしまった。宮内庁が着々と準備を進めている最中に「アキヒトの国政干渉」がすっぱ抜かれてしまったからである。ことの事態に慌て恐れおののいた宮内庁が当初否定に回ったのは最もと言えよう。
アキヒトが憲法違反をするようでは天皇及び天皇制の存続に陰りをもたらしてしまうからだ。

『陛下「お気持ち」表明』なる代物は宮内庁及び自民党に名を連ねる政治家を含む右翼系政治家にとっては「仕切り直し」の意味を持たせたいだろう。しかしそれは無理である。アキヒトの国政干渉が大々的に報じられてしまった後では、アキヒトの国政干渉を無かったものにしてしまうことは出来ないからだ。


生前退位 8月8日軸に検討 陛下「お気持ち」表明
2016年07月30日