傀儡としての天皇こそ価値があるというのが安倍晋三の本音

予想出来ていたといえ、安倍晋三の発言は傀儡から抜けだそうとした天皇アキヒトへの不満が表れたものだった。

日本国憲法によって天皇は政治権力を剥奪されたため、それ以前の天皇のように軍服に身を固め皇軍の統帥者として陸海軍に指令を出すことは公にはできなくなったものの、日本国の象徴しいては「天皇飾り」として留まれることにはなった。

この天皇飾りは言うなれば神輿と同様のものである。神輿は担ぐ者によって右にも左にも移動するので、神輿に意思があったとしても無いのと等しい。それが突如として神輿が喋り出し、右に行けとか左に行けと言い出したとするなら、神輿の担ぎ手としては「驚き、呆れ」時には怒りすら覚えるだろう。

今回の安倍晋三の発言は「神輿の担ぎ手」としての思いの表れであり、傀儡であった天皇が自分の意思を現してしまえば、それまでのように自由に神輿を操れなくなってしまうことを意味する。さりとて神輿として担いでいた手前「アキヒトは何を馬鹿な言い出すのだ!」などと叱責することはできない。そうしてしまえば『天皇は傀儡としての価値しか無い』と見ていたことが誰の目にも明らかになってしまうからで、結果的に今回のようなあやふやな内容のコメントになったというわけである。


天皇陛下お気持ち,首相「重く受け止め、しっかり考える」
2016年08月09日