飲酒運転は各自の好みである

◆飲酒運転「甘い認識」の実態

運転技量は人それぞれであるにも関わらず一律に飲酒運転を取り締まることの方が問題だ。という意識に欠けている人が世間には多いようだが、飲酒運転の取り締まりが強化され法制化までされたのは警察に対する風当たりを弱めるためであって、飲酒運転をなくせば交通事故は減じるというデーターが背景にあったわけではない。

日本人は事故が生じると他者に責任を求めようとする人が少なくない。つまりは自己の責任を放棄するために他者に責任を転化してしまおうとするわけで、しかもこの責任転嫁の風潮が日本社会には蔓延している。だから交通事故の発生については警察に責任を求めようとする人が出てくるのであるものの、原因は別のところにあるので当然ながら根本的な解決には結びつかない。

また日本人には自分の考えより他人の考えを尊重(偏重というべきだが)したがる傾向もある。だからお上がこれこれと決めたのは守らなくてはいけないなどと馬鹿な考えに陥る人も少なくないわけで、とどのつまりは権力を作り出し、権力側を太らせ、且つ権力が暴走する機会を増やすことにしかならない。
2015年01月08日