アホらしい出来事

あるページから順にリンクを辿って行きついたところ(こちら )でアホらしい出来事を発見した。とはいってもアホらしい出来事というのは紹介されていた事件の経緯のことではなく、ページを作成したMacska氏の捉えどころか真にもってアホらしいということである。
もちろんMacska氏は自身がどんなアホらしいことを行ってしまったか気づいているわけではない。気づいてないからこそ「盲、蛇に怖じず」の言葉通りに億面無く行動し、自身を窮地に追いこみ、挙げ句の果ては女子供同然に泣きつくといった振る舞いまで見せてしまっている。

Macska氏が何を書いているかの仔細は該当ページを読んでいただくとして、一連の文書の冒頭近くでMacska氏は
> 今回はそのフリーウェア作者の1人と興味深いやり取りを
> する機会があったので、いつものようにお伝えしよう。 
> このやり取りと前後して彼は私に対してある重大なネチケッ
> ト違反を犯しており、謝る様子もないので、その面では特に
> 仮名にする義理を感じないのだが、彼のフリーウェアを普段
> から使わせてもらっている恩から、ここではイニシャルをと
> ってK・T氏としておく。
と言っている。この引用部分を見れば「(Macska氏ならではの)ネチケットにK・T氏が違反したの」に立腹したのがそもそものきっかけと判明する。しかしMacska氏にはネチケットなるものが複数存在しているといった捉え方は少しも見えず、Macska氏の思うところネチケットなるものが唯一無二であるといった考えであることも判明する。

世の中にはネチケットというものがあるらしい。というか、ネチケットなる造語を作り出した個人あるいは複数の人がいて、同時にネチケットなる造語の意味する何かを信奉している人達がいると言った方が正確であろう。
私が民主党の掲示板に書きこんでいたときに、このネチケットなる言葉を持ち出した御仁がいた。しかしネチケットなるものについて「何を根拠にして出来あがり」、どのような正当性があるのかという私の質問に何らかの解答を返すどころか、出典はどこであるのかという質問にすらこの御仁は答えることは出来なかった。ネチケットなるものを大上段に構えようとするのであればそれなりの心積もりをしておけば良いものを、私の質問に狼狽する御仁には大いに笑ったものである。

ネチケットなる造語がいつ頃から伝播し出したのか私には分からない。また誰が或いは誰達が唱えたものであるかも知らない。しかし電子ネットワーク協議会というところのこちらに「パソコン通信サービスを利用する方へのルール&マナー集」というものがあるのは以前から知っている。
この文面の中にはネチケットなる言葉は表れていないが、こういったものがネチケットなるものの正体と見てまず間違いはないであろう。ただこの「ルール&マナー」というものは当然ながら唯一無二のものではない。社会・文化などによって異なり、また変遷するものだからだ。
そのため同種の文化・社会に属する人にとっては常識であっても他の文化・社会に属する人にとっては非常識になる場合もあるので、ネチケットなるものを持ち出すのであれば相手が自身と同一の文化・社会に属しているか否かをMacska氏は最初に考えてみるべきであった。
Macska氏は南オレゴン大学の学生ということである(文章が作成された当時)が、日本との文化の違いを目の当たりに出来る機会から何も学ぶことはなかったということなのであろう。もっとも機会とはいっても「目が見えての話し」なので、開き盲同然であれば致し方ないことである。
しかしMacska氏が特別というわけではない。こちらで紹介しているAPIオバンやドラエもんは立派な開き盲であり、風土の違いを理解できず盲目的に突っ走り墓穴を掘る羽目になってしまった。

さてMacska氏とK.T氏の関わりについてであるが、Macska氏は全て(最初がら最後まで)K.T氏に非があると思っているようである。しかしMacska氏に非がなかったかというと必ずしも非がなかったとは言えない。
Macska氏はK.T氏からの2回目のメールが来た時点で自身の行動を省みるといった謙虚さは少しも見られず、一旦は了承したはずのK.T氏からメールが送られてきたことだけに注目してしまっている。そしてK.T氏が2回目のメールを送ってきた真意を捉えられず、「K.T氏が誤解したため」に再度メールを送ってきたと受け取っただけである。
しかし事の成行を見ればK.T氏はMacska氏の行動を単に誤解したわけではないことは明白である。K.T氏にしてみればメールで用が済んでいるはずなのに、Macska氏がニュースグループにも投稿したのは「晒し者(個人攻撃)目的」だと受け取ったのであろう。現にK.T氏ははっきりと2回目のメールで「しかし、個人的な攻撃は、グループにポストしないで」と書いているのだから、そのまま字句通りに受け取るべきだったのだ。
そしてこの時点でMacska氏がK.T氏に詫びてニュースグループの投稿を削除すれば話しはこれ以上進展することはなかっただろうと言えるが、K.T氏の立場に思いを馳せることができないMacska氏であったために話しは紛糾の一途を辿ることになった。

K.T氏の以後の行動、つまりMacska氏のメールアドレスを騙っての投稿キャンセルやメール爆弾は決して誉められた行為と言えない。しかしこれらの行為の動機という点から見れば、K.T氏に同情できる面はある。Macska氏に真に悪意が無かったのかもしれないが、K.T氏の立場であればMacska氏の行動には悪意故の結果と受け取れる面が多々あるために、K.T氏は防衛と反撃或いは報復を行ったに過ぎないとも言えるからだ。
それゆえMacska氏はこれを機に反省して近視的視野を取り除けるよう努力するべきだし、善意でやったつもりでも相手は喧嘩を吹っかけられたと思う場合だってあることを十分心すべきであろう。
1999年09月04日