取締り法律に効能なし

■被害者「守り切れない」=抜本改正の要望高まる―ストーカー規制法12年

問題は警察の対応にあるわけではない。法で人の行動を規制できる、といった甘い考えを抜本的に改めない限り殺害から身を守ることはできない。

殺害から身を守るには「相手殺す」ことが最善である。しかし警察に相談したところで「代わりに殺して」くれたり「対象者を監禁」してくれるわけではなく、24時間つきっきりの警護さえしてくれるわけではない。それに物事は一面からだけでは捉えられず、ストーカーをしているとされた人物からの正当な要求かどうかについて警察は判断しなければならない。

そもそも最大のストーカーは警察官である。警察官は警察官執行法で行動を規制され、また都道府県公安委員会で警察が管理されることにはなっているもの、警察官の横暴を完全に取り締まれる事態には至ってない。つまりは法律でいくら規制しようと、ストーカーを行なっている人物の行動そのものはなくしてしまうことはできないのである。

だからストーカー規制法を抜本的に改正するのであれば、「禁止命令を、裁判所が出せるようにすること。被害者が警察以外にも駆け込めるようにする」ことなんかではなく、「ストーカーの相手を殺しても罪に問われない」ようにするべきなのだ。そして同時に銃砲刀剣類所持等取締法を改定して、銃の所持及び携帯、更には発砲することの合法性をも規定することが肝要だ
2012年11月25日