バーチャルワールドについて書いてみる

imvuの名は以前から知っていたが「そういうものがあるんだ」という気だけで、これまでは特に調べてみようとはしなかった。

オフシャルサイトの日本語ページはこれのみで、ビデオも見たが「3Dアニメの世界」だなという感がした。英語ページには登録数が「 2million(200万)」と記されていたが、セカンドライフより後発なのでまだまだ伸びるのかもしれないが、接続ソフトが日本語化されてないことはともかく、チャットを全面に押し出しているだけのimvuがセカンドライフを追い抜く日が来るとは思えない。
リンデンは今では登録数を公表しなくなったが、最後に公表したときには1500万人ということなので現在では2000万人を超えてるのかも。

登録数と人気は必ずしも直結しないがひとつの目安にはなる。日本のパソコン通信ではPC-VANとNiftyは共に200万人を超え、AOLは1000万人を突破した。
この数値は当時の日本および世界的な人口からすれば僅かなものであるが、インターネットという広域通信網が一般の人たちにも手の届くようになるまえの時期であり、PCの個人的利用率からすれば驚異的な伸び率と言えなくもない。

セカンドライフやimvuは3Dのバーチャルワールドである。しかしバーチャルワールドそのものは文章だけのやりとりであったパソコン通信の時代から出来上がっていた。というよりバーチャルワールドとして捉えることも出来たといったほうが正確だ。
だから個人的感想からすれば、線が面になり、面の数が増えて3Dになったコミュニケーション世界という認識でしかない。

しかし世間の多くの人たちにとってはバーチャルワールドに馴染みがあるとは言えない。映画「アバタ」で多少は認知度が高まったかもしれないものの、所詮は「ゲーム世界での出来事」という認識にとどまっている人の方が多いのではないかと思う。

「人生はゲームの如し」という言葉があるが、リアル世界であろうとバーチャルワールドであろうと、物事をどのように捉えるかによって認識が異なってくるというだけであって、その世界で何を行い、また何ができるかは個々人次第である。

パソコン通信では「自分の頭で考えようとする人」と「他人の考えを重視する人」に大別できたが、3Dバーチャルワールドでは「用意されているものをただ使うだけの人」と「自分から作り出そうとする人」とに大別することができる。
そのためゲームとは違って「目的が定まっていない」バーチャルワールドで何をするべきかを見つけ出せずに辞めてしまう人も少なくない。
2012年02月09日