飯山一郎の主張を検証する その2

飯山一郎は2011/03/29の日記で「微生物とっては紫外線も放射線も同じエネルギー」と題し以下のように述べている
微生物や植物は,放射線や紫外線をエネルギー源として活用する.
(省略)
微生物や植物にとっては,紫外線も放射線も同じエネルギー.
むしろ紫外線より放射線のほうがエネルギーが強いので,光合成細菌は喜ぶ!
という,じつに頼もしい特殊な能力をもってい
これは光合成細菌以前に、「光合成」とは何かわかってない馬鹿ならではの主張である。

光合成の「3. 光合成の機構」の中に以下の部分がある。
植物の葉緑体にはクロロフィル類のほか、カロチノイドやフィコビリンなどの色素が存在している。植物にいろいろの波長の光を照射して、その波長での光合成速度を調べた作用スペクトルをみると、クロロフィルaの最大吸収を示す420ナノメートルと660ナノメートルの波長域だけでなく、他の波長のところでも光合成がかなり効率よく行われていることがわかる。このことは、それらの波長域の光を吸収する色素が光合成に関与していることを示している。事実、他のクロロフィル類、カロチノイド、フィコビリンなどの色素がその吸収した光のエネルギーをクロロフィルaに受け渡ししていることが明らかとなり、これらの色素を「補助色素」とよんでいる。エマーソンR. A. Emersonは藻類の光合成作用スペクトルを研究し、波長が680ナノメートル以上になると光合成効率が著しく低下する、いわゆる「赤色低下」現象をみいだした。
クロロフィルaの最大吸収を示す420ナノメートルと660ナノメートルの波長域」とあるが、この波長は『可視光線』の範囲内に位置しており、光合成と呼ばれる所以でもある。

さらに下がったところの「4. 細菌の光合成」では『遠赤外光も光合成に利用できるなど、いくつかの点で植物の光合成と違っている。』と書かれてるが、遠赤外線として区分される波長は、20〜1000マイクロメートルである。

この件だけを取り上げても、飯山一郎の主張はトンデモ論と呼ぶに相応しいことが分かるはずだ。
2011年08月11日