避難民という名のホームレス

◆避難所の食事「1日2食」改善を


現代では三食が当たり前の状態になってはいるが、日本で食事が一日に三食になったのは江戸時代中期で、イギリスやフランスでも18世紀ごろに三食になったと言われている。ちなみに清少納言は「枕草子」のなかで「大工のものくうこそいとあやしけれ」と、大工が昼食をとること(多食)を揶揄しているそうな。

根っからのホームレスは何かしらの仕事をしている。廃品回収業や土建作業が多かったような気がするが、避難民という名のホームレスは何の労働もしなくても「何かしらは食える」わけで、にわかホームレスにしては恵まれていると言えよう。

にわかホームレスならばブルーシートどころか駅の通路や軒下にねぐらを求めるしかないところ、体育館など公営の施設に寝泊りが出来るという恵まれた状態で感謝すべきところ、あれやこれやと注文をつけるのだがらこれほど始末の悪いホームレスはいない
根っからのホームレスならば嘲笑われるのがあたりまえだからだ。

「昔はどうであれ、今はホームレスなのだ」と自覚しようとせず、昔のことばかり懐かしむようでは一人前のホームレスにはなれないとよく諭すのが先決であろう。
2011年04月24日