楽譜の打ち込み

当サイトの他に Old Japanese Pops を開設しているが、この Old Japanese Pops はホームページ内のMIDIページを独立させようと思ったのが開設のきっかけである。
現在でこそ当サイトの方向性はほほ固まっているが、開設時には PCVAN での記録退避以外の使用目的を考えていなかったので今後何をしようかと模索していた。その時に音楽を鳴らしてみるのも面白いと思い立ち、取りあえず手持ちのMIDIデータ‐を提示するページを作ることにした。
MIDIページで掲載していたデータはホームページを開設していない時期にインターネットで手に入れたものの一部であったが、現在とは違いジャパニーズ・ポップスは一曲もなかった。それが現在のようにジャパニーズ・ポップスを扱うようにしたのにはそれなりの理由がある。

以前から国内だけでなく海外に向けても発信しようという気はあったが、英語力との関係で語学に関わる方面では断念するしかなかった。そのため海外向けに発信するなら語学力があまり関わらない方面でしかないという気でいたので、XOOM.COMのディスク容量増大を機にして、海外にジャパニーズ・ポップスを紹介するサイトとして再出発することにした。
ところが海外の有名検索エンジンに複数登録したにもかかわらずアクセス数は一向に向上しない。そこで一旦は投げ出してしまおうかと思ったのであるが、日本の検索エンジンで唯一登録していたyahooからのアクセス者がいることが判明した。しかも増加傾向にある。

そのため日本語のページの作成や曲の増加といった更新作業を順次行うことにしたのであるが、日本語ページを作ったために更新に手間がかかるようになった。しかし当初海外向けを目的としていた関係でリンクを張ってくれているところもあり、英語ページを全て放棄してしまうには差し障りがある。
そこで両方の言語ページを併用させる道を選択したのであるが、どうしても日本語ページのほうに力を入れてしまうので英語ページのほうではハイパーリンク設定ミスなどが生じるようになった。そこでいつかは修正をしなければいけないなという気はあるものの、徹底的な見直しをできないまま現在に至っている。
ほんの慰み程度でMIDIサイトを開設していた当時とは違い、更新を重ねるに従っていろいろと問題点が出てきた。MIDIを副次的に扱っているなら何とでもなるが、MIDIデータ‐の再生を前面に押し出している関係で更新はMIDIデータ‐の増加と関わりを持ってしまう。

そのためMIDIデータ‐を確保するのが最重要課題となったわけであるが、MIDIデータ‐だけを確保すればそれで良いというわけではない。MIDI用のサイトはJavaScripを全面的に採用した作りにしているので、更新作業が煩雑になる面も生じてきた。
それまではファイル名・曲名を前もって配列に入れておき、演奏するときには配列番号を指定して呼び出す形にしていた。最初作ったときには効率的だったのだが、更新を重ねるに従いJavaScriptを記述している個所と表示す曲を記述している個所との位置の開きによって、別の曲を演奏してしまうといったミスを引き起こす原因ともなった。
そこでまた新しく作りなおし、呼び出すときに引数として指定するようにした。この方がJavaScriptの記述個所と実際の表示部分との間を行き来しなくても済むので、構造を簡略化できない反面ミスの防止と発見が以前より楽になった。
こういったスクリプト関連の修正の煩雑を打開するためにJavaScriptではなくCGIスクリプトで表示ページもその都度送り出す方法にしようかとも考えたのであるが、そのためにはCGIスクリプトを使えるサイトを新たに探さなければ行けない。(当時はXOOM.COMだった)

大量のディスクスペースを(無料で)貸し出しているところはある。しかしCGIスクリプトが使えるところとなるとディスクスペース自体はそれほど多くない。そのためこれからもJavaScriptでやっていくつもりである。
JavaScriptでない方が良いという人はいるし、使わないほうが多くのブラウザに対応できることは分かってはいるが、「サイト上で演奏する」というのを基本にしているので、データ‐だけを手に入れたいという人の要望は受け入れないことにしている。
比較的新しいMIDIデータ‐は割りと簡単に確保することが出来るが、そうでないデータ‐は確保に難が伴なうので自分でも打ち込もうかとは以前から思っている。しかし耳コピーという芸当は出来ないので、作成には楽譜を用意できなければ話しにならない。
ただ作成ソフトはいくつも持っている。音源ボードに付いてきたものやインターネット上で手に入れたものがあるためだ。これまでにも試しに打ち込んでみたことはあり、また打ち込み気で音楽関係の情報を漁ったこともある。それまでの私の音楽知識といえば義務教育の範囲内で知り得たことに限られいたのだが、インターネットでは有用な情報に接することが出来るのでこの点についても便利である。

ただ現在私が住んでいるところは都会ではないので楽譜までは揃えにくい。そこで楽譜についてもインターネット上で探しこちら(楽譜ネット)というところを見つけた。そして適当なものを何点か見繕い注文したのであるが、届いたものは期待外れであった。「歌詞のみ」とは書いてなかったにも関わらず歌詞だけの本や、或いは歌詞にギターコードが添えてあるのが殆どだった。
音楽が得意な人ならギターコードからでも原曲に復元して打ち込めるのかもしれないが、音楽には縁のない私には無用の長物同然である。ただその中で一冊だけ楽譜が掲載されている本(値段が一番高かった)のがあった。
しかしこれとて全てのパーツが記載されているわけではなくメロディ譜(というものらしい)と伴奏部分だけである。が、無いよりはましなので取りあえず打ち込んでみた。無料とかシェアウエアで手に入るソフトは素人には入力しにくい仕立てになっているものが多いが、こちらで手に入れたNotoWorthy Composerはなかなかの優れものである。
このNotoWorthy Composerはシェアウエアで注意メッセージは表示されるものの、何日間か経つと保存できなくなってしまうといった制約が無い。また音符入力が標準となっているので楽譜さえあれば素人にも入力しやすいが、自動伴奏機能といったものは無いようである。(説明が英文なので機能の全てを理解できているわけではないが)

で、楽譜がこの程度なので代用手段を探さなければならず古い曲のCDも探して手に入れた。しかしただ聞いただけではある音がどの楽器で演奏されているかかまでは判断できないので、音源ボード付随のソフトでひとつひとつ楽器を確かめる作業も伴ない、一曲仕上げるまでにどれだけの時間を必要とするかはまったく不明である。
1999年02月12日