最近のこと

昨年の12月に新しい機種を購入した。前機種はWindows3.1が発売された少し後(だったと思う)に購入したものであるが、自分でもよく使い続けてきたものだと思うほどの年代物である。当時はMS-DOSが全盛の時代であったので、486SX16MHz/1.5M/250MB/640*400(16color)という発売当初の仕様のままでも十二分に価値があった。
Windowsに使用環境を移し必要に併せて順次機器を増設拡張した[486DX100MHz/13M/2.5GB/1280*1024(16bitColor)]が、設計上の関係で機器の増設や高速化には限界があった。セカンド機として持っていたノートタイプの方が性能的には上であったが、拡張には難があるのでいずれは買い換えようという気でいた。

新機種を購入した動機は前機種の致命的なトラブル(だと当時思った)であるが、アクシデントが生じなければ今でも前機種を使いつづけていたと思う。一般保護違反が頻繁に発生し、またウインドゥの書き換えが目で見えるほど遅い状態であったが、騙しながらでも使って使えない状態ではなかったためである。
頻繁に買い替えできるわけではないので、新機種購入時には可能な限り高性能の機種を選ぶことにしている。[PentiumII450MHz/384M/10.5GB/1920*1440(16bitColor)-AGP*2/
SB32AEW-Gold/CD-RW/MO/21モニター]が当初の主な仕様である。

新機種を使って驚いたのはデータ―転送の早さである。ハードディスクからの読みこみについては「当然だろうな」という気持ちしか抱かなかったが、MOとハードディスクとの転送には目を見張るほどの違いがあった。前機種から新機種にデータ―を写すのにMOを用いたのであるが、前機種ではハードディスクからMOに300MBほどのデータ―を移すのに1時間近く必要とした。ところが新機種ではMOからハードディスクへの転送は10分ほどで終了した。[前機種ではSCSI-2(Cバス)、新機種ではW-SCSI(PCI)]
インターネットへの接続には従来からISDNを用いているが、この点においても新機種は約2倍ほど早くなっている。前機種では描画性能が足かせとなって転送にウエイトが必要となるのに反し、新機種では描画性能が足かせにならないという面があるにしても、描画性能には殆ど影響を受けないはずのファイル転送においても転送速度に格段の開きがあった。

従来データ‐の保存にはMOを用いていたのだがCD-Rも欲しいと思っていた。しかしCバスでは転送速度に難があるという話しだったので見合わせていたのであるが、新機種購入に併せてCDROMではなくCD-RWを選択した。またDVD‐RAMも候補のひとつとして採用を検討したが、DVD-RAMほどの容量を必要とする用途を思いつかなかったので結局はCD-RWに決めた。
その一方でDVD−ROMの方には多少の興味はあった。専用ハードを用いなくてもPentium300MHz以上ならソフトウエアだけでも再生できるということだったので、ソフトが充実してくるようならドライブを購入しようという気はあった。レーザーディスクの走りのときと同様に現時点では古い映画ばかりが目立っていたためだ。
そのため新機種購入時にはDVD-ROMドライブを組み込まなかったのであるが、インターネットを回っているときに興味を引くDVDソフトを見つけた。英語版ではあるが日本で売られているものと比較すれば値段的には1/3か1/2である。そこで何点かを注文し、DVD‐ROMドライブも購入した。私がDVDソフトを購入したURLはこちらであるが、興味のある方は覗いてみるのも良いだろう。ここではDVDソフトのほかにビデオとCDROMも扱っている。またアダルトも扱っているが特にアダルトが多いというわけではない。

購入したDVDドライブはCREATIVEのPC-DVD Dxr2である。私の環境だとソフトウエアだけでも再生できるがエンコード・ボード付きのを選択した。他にアイ・オーデータ‐でも同様なDVDドライブを販売しているが定価はCREATIVEより高い。ただし再生ソフトはCREATIVEは英語版(日本語マニュアル付き)であるが、アイ・オーデーターの方は日本語版ということである。
ソフトよりDVDドライブの方が一足先に届いた。購入したDVDドライブにはサンプル用のデータ‐が付いていたが、ソフトの素材の良し悪しを別にしても、テレビのようなインターレスでないのでDVDはテレビでビデオを見るのとは違い緻密である。しかもビデオより小さいので保存にかさばらないという利点もある。しかし現時点においては数の上でビデオが勝っているし、新作についても売れ筋でないとDVD化されにくいようだ。
DVDソフトを再生するにはDVDドライブが欠かせないと思っていたが必ずしもそうではないようである。というのはある時間違って別のドライブに入れたのに再生されたためである。ただDVDドライブでないと音声に濁りが生じる。(そのため入れ間違いに気づいた)私の場合にはDVDドライブ単体ではなくエンコード・ボード付きなので再生できたのかもしれないが、DVDドライブでなくても実際には再生できるのであればWindows98でのDVDについての説明は陳腐化する。
1999年02月01日