やっと帰れた

仕事が終わり、帰ろうと着替えをしている時に揺れが来た。

あ、地震だ。とは思ったものの大して気に止めなかったが、横揺れが大きくなり一向に治まる様子がないので「建物が崩れるかも」と思い、残りの衣服や荷物を掴んでドアを一歩出た。
あ、「外に出ると割れたガラスが降ってくるかもしれない」と思い直しドアのところに戻ったが降ってきたのは埃だけだった。

電車の座席に座り待っていたが一向に動き出す気配がなく、2時間ほど座って尻が痛くなってきた時点で電車の外に出た。そしてホームの階段を降りたが、店は軒並みシャッターを降ろしていた。

事務所のPCで地震関係の情報をつらつらと眺めていたが、18時の時点でJR東日本は終日運転を取りやめたことが分かった。私が乗る予定の私鉄もJRに歩調を合して動かないかもしれないと思い、このまま待つか・泊まるか・何時間もかけて歩るか・タクシーで帰るかと考えが交差したが、道路が大渋滞になっているのを見てバスやタクシーで帰る選択肢は早々に捨て去った。

明日の朝も勤務が早いことだし、無理して帰るより休憩室に泊まったほうが得策かな判断して寝る準備をしたが、21時過ぎに便所に行こうと駅のホームに出ると、「ただいま点検をしてます」といった終始流れていたアナウンスが聞こえてこないことに気がついた。
耳をすますと「もう少ししたら動くようだ」という乗客の声を耳に入った。しかし確実情報ではないし、これから帰っても寝る時間は余り無いからと休憩室で横になったが、自分ちで寝たほうが良いかなと思い直して結局は22時半ぐらいの電車で帰宅した。

家に帰るまでは本箱が倒れてガラスが割れてないかとかなどと心配であったが、実際には本箱の上に置いていた空箱が落ちていた程度で被害というほどではなかった。
2011年03月12日