歯医者に行ってきた

普段から病院の類には滅多に行かない。体をあれこれ触られたり、検査に伴う苦痛を好まないからだ。そのため多少の不具合は売薬で済ますことの方が多い。
しかしそういった方法で解決しない時には、意を決して病院には行くものの、出来うるなら行かないで済ませる方を選択してしまうので、症状が酷くなって治療期間が長くなることが珍しくない。

歯医者についても同様で、虫歯の痛みはウイスキーを含み歯茎を麻痺させる方法を多用していた。歯を削るときの痛みは決して歓迎できるものではなかったからだ。
しかし化膿し歯茎が腫れてしまう状況では厭負うもなく、その時ばかりは歯医者に行くしかなかった。

ところがかれこれ15年前ほど歯痛に耐えかねて歯医者に行った時に、治療法が変わっていることが分かり幾分敷居が低くなった。
それは歯を削る前には麻酔注射をしてくれるようになったことで、それまでなら虫歯で痛い箇所だけの治療に留めていたものの、ついでに悪いところを全て直すことにし1年間ほど通い続けた。

歯医者の敷居が低くなったものの、出来れば行きたくない気持ちに変わりはなく、それ以後も歯痛にはウイスキーを多用していた。しかしまたもやそれでは通用しなくなり歯医者に行くことになった。

そこは総合病院の中にありフロアーが20程度のブースに分かれていて、それに見合う歯医者がいた。
感じは決して悪くなかったために、以前と同様に全ての悪い歯を直しただけでなく、あまり酷くならない内に行くようになった。

ただそこは医者の出入りが激しく、担当医が三度ほど変わった。最後に担当になったのは女医であったが、転勤の際には紹介状を書いてくれた。
そして三ヶ月以内に紹介状を携えて行ってくれとの話しではあったものの、特に不具合がなかったのでそのままにしておいた。

ところがつい何日か前にブリッジが外れてしまった。日が経てば土台の歯が虫歯になってしまうかもしれず、そうなれば治療も長引くだろうと歯医者に行くことにした。住んでいる所の周りにも歯医者は沢山あったものの、どういった医者かは一度は行ってみないと分からないという不安のため、紹介してもらった医者に行くことにした。

開業医ということなのであまり期待はしてなかったものの、思ったより設備は行き届いていてスタッフも見た感じでは6人ほどいた。
最初ということなのであれこれと聞かれ、治療時間そのものは短時間で済んだものの1時間ほど掛かってしまった。全て保険で賄うとの申請をしていたが、初診料は3千円であった。本人負担は3割とすると実際は1万円程度ということになるが、ブリッジの再接着にそれほどの金額が必要だとは思ってもみなかった。
2005年08月10日